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【医療】Leben 〜レーベン〜 <修正中>

第8章 助かる、助からない


ヘリへ乗り込むと今日のヘリ担当である神崎が連絡を入れた。


「亜城西ドクターヘリより日吉消防へ。
詳しい状況入って来てるかな?」
『こちら日吉消防です。
えー、たった今要救助者の救出が終わったところなので、詳しいことはこれからです』
「先生方、まもなく着きます」
「うん、分かった」



操縦士の言葉に着陸準備をする。
消防車による放水が終わった地にヘリが降り立った。
ヘリから降りると真っ先に目に入ったのは車体がひしゃげ、横転した白い車だった。


「念の為聞くけど、ここって2次災害の危険はないよね?
単独事故っぽいし」
「大丈夫です。
二次災害の恐れはありません。
ここへ繋がる周囲の道路も封鎖している為、車が通ることもありません」
「了解、ありがとう」



消防に確認し現場へと近づく。



「神那ちゃん胸の方診て。
僕も同時に頭の方診るから」
「分かった」



確かにその方が効率が良い。
患者は1人、対して医者は2人。
治療箇所が2箇所なら、別々の箇所を同時に処置した方が効率が良い。
それぞれ診断にかかり、まず私は意識レベルから診ていく。
胸の処置に取り掛かる前に全体の状態を確認する。
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