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【ハイキュー!!】【短編】烏養繋心のクリスマス

第3章 12月25日(土曜日)



「可愛すぎて、気持ち悪い」

顔を烏養さんの胸にうずめると、もっとタバコの匂いが強くなる。

「タバコくさい……」

「悪い……」

「嫌なんて言ってない」

この匂いが好き。

この匂いがいいの……

しばらくじっと胸の中で戯れていると、ふいに首筋に冷たいものが触れた。

「……なに?」

「クリスマスプレゼント」

「う、そ……」

このトップ、見たことがある。

某超有名店のラインの1つで、雑誌とかにもちょこちょこ出てるやつ……

「あ、あの……これ……」

これ、仙台駅近くのデパートにしか入ってないブランド。

わざわざ買いに行ってくれたんだ……

高いよね?

いいのもらって?

ありがとう……

そう言わなきゃ……と思ってるのに、口を出てきたのは

「指輪じゃないんだ……」

バカだ、私!

「指輪は、もう少ししたらな」

烏養さんは気を悪くした感じでもない。

「もう少しって……」

「もう少しはもう少しだ……おまえが、本当に俺でいいって思ってくれたらな」

「思ってるよ!」

気持ち疑わないでよ……

ドンっと、胸をこぶしで叩く。

「悪い、言い方悪かった」

なだめるようにまた軽くキスされる。

「ずっと付き合いが続いて、お前が本気でこんなおっさんでいいって思ってくれたらって意味だ」

「……」

「正直、俺も未成年のおまえに手出して、つきあってることを悪いって思うときもある」

「それって……」

「そうだ、お前は未成年で俺は大人だ。どんなにおまえがセックスできても、大人びていても、その一線はある」

やっぱり、烏養さん真面目だ。

私のコト、大事に考えてくれてる……

「だから、俺はおまえが卒業するまで、おまえとセックスしない」

「……は?」

なに、それ!?

「なんで、そうなるの? 今までだってシたじゃん!」

「シたなんて言うな、高校生が!」

……一体どこの頑固おやじ……????


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