第7章 写真部
「じゃあ次は隣の君、よろしく!」
次に指名されたのは私だった。
「心理学部1年の明智シュリです。写真はたまに個展を見に行ったりするくらいで、撮るのは全然やったことがありません…なので色々と教えて下さい。よろしくお願いします。」
軽くお辞儀をすると、七瀬の時と同様に拍手された。
「じゃあ最後はイケメン君、よろしく!」
「あー…心理学部1年、羽山徹です。よろしく。」
徹はめんどくさそうに手短に挨拶を済ませた。
そんな徹にも拍手が送られた。
「じゃあ次はこっちの挨拶だね。誰からする?」
すると、背が低く、小柄で可愛らしい先輩が手を上げた。
「はーい、私いきまーす。教育学部3年の小山志乃(コヤマシノ)でーす。主に風景を撮るのが好きです。仲良くしてねー。」
可愛らしい声と口調、そして笑顔。
例えるなら天使の様な女性だった。
「次はー…。」
相田先輩の言葉を遮る様に、日本人形の様な髪型で黒渕眼鏡をかけた先輩が手を上げた。
「心理学部3年、桐生彩菜(キリュウアヤナ)です。ドール撮影が好きです。よろしく。」
ドールって何だろう…。
後で聞いてみよう。
桐生先輩からは少し暗い印象を受けた。
次に挙手したのは先程の銀縁眼鏡をかけた先輩だった。