第4章 大学入学
大学に入学して1週間が経った。
あっという間の1週間で、朝は徹と登校し、学校に着くと七瀬と合流して、学部が同じ私達は三人で行動する事が多くなった。
今日も三人でランチをしていると、三人組の派手な外見の女の子が徹に声をかけた。
「ねぇねぇ、同じ心理学部だよね?」
「名前教えてー?」
七瀬と私の存在は完全に無視して、わざとらしい猫なで声で徹に話しかける。
七瀬は小さく溜め息をついた。
私はこういう派手なタイプの女の子は正直苦手なので、早く彼女達が去ることを願う。
徹は女の子達の顔を見ると、溜め息をついた。
「化粧濃いし、ブスばっか。」
その言葉で、女の子達の顔が真っ赤になった。
七瀬が小さく吹き出したのを私は見逃さなかった。
すると、女の子達が何故か私を睨み付けてきた。
「この女の方がブスじゃん!」
女の子の一人が私に向かって言い放った。
彼女達の怒りが、私に向けられたのだ。
完全に八つ当たりだ。
自分の事を可愛いとか美人とか思ったことは無いが、真っ向からブスと言われたのは初めてでショックだった。
何も言い返せない私の代わりに、七瀬が立ち上がった。