第4章 大学入学
「…こいつの彼氏だよ。」
「嘘をつくな!」
平然と嘘をつく徹の手を振り払った。
「こいつね、羽山徹っていうんだけど…こういう冗談が好きなの。」
七瀬に弁解をして、笑って誤魔化す。
七瀬は不思議そうに徹を見た。
「ふーん…。徹か、よろしくね。」
「…よろしく。」
徹は七瀬に見向きもせずに素っ気なく返事をした。
入学式が始まり、どこの学校でも恒例の校長先生の長い挨拶が終わり、次に各学部の先生の挨拶が終わり、最後にこの後の事についての説明を受け、やっと終わった。
長い時間椅子に座っていた為、背中と腰が痛くなった。