第4章 大学入学
直人はあの後大盛りのカレーライスをもう一杯おかわりして、何だかんだ残りのトマトも食べた。
「ごちそうさまー。あー、シュリのご飯ホント美味しいわー。」
「それは良かった。」
この前と同じ様に、私が食器を洗って直人が拭いて棚にしまう作業を終え、私は冷蔵庫からケーキを出した。
「ここのケーキね、前から食べたいって思ってたの!」
「ホントに?ここのケーキにして良かったー。」
箱を開けると、カットケーキが4つも入っていた。
「こんなに買ってきてくれたの?」
「何が好きかわからなかったからさ。とりあえず色々買ってきた。」
「えー、どれ食べよう…。」
「全部食えばいいじゃん!」
「流石に4個も食べれないよー。」
「じゃあ全部半分ずつ食うとか!残ったのは俺が食べるし。」
「凄い贅沢だー。」
直人の提案通り、全部半分ずつ食べることにした。
凄く贅沢な気分になる。
まずはチョコレートケーキを一口食べた。
口の中にチョコのほろ苦さと程よい甘さが広がる。
「美味しい!」
思わず笑みが溢れる程の美味しさだった。