第22章 約束の日
もうすぐ、23歳の誕生日を迎える。
18歳の時に徹と交わした50%の約束。
もうすぐ、その約束が叶う。
誕生日当日、急に吐き気がしてトイレに駆け込んだ。
原因を考えると…生理が来ていないことに気付いた。
まさかと思いつつ、私はすぐに産婦人科に向かった。
「ご懐妊ですね。おめでとうございます。」
初老の女医さんが笑顔で言った。
エコー写真に写る、小さな小さな私と徹の赤ちゃん。
写真を貰い、私は家に帰った。
徹になんて話そう…そんなことを考えながら、徹が仕事から帰って来るのを待った。
「ただいま。」
徹が仕事から帰って来た。
「おかえり。お疲れ様。」
「ん。これ、誕生日ケーキ。」
「ありがとう!」
徹に渡された箱を受け取った。