• テキストサイズ

薔薇と向日葵

第21章 すれ違う心


無菌室で、天井を見つめながら考えていた。

私は以前徹に、「もしも私がいなくなっても、涼や私の家族とずっと仲良くしてね。」と言った。

だけどそれでは、いつまでも徹を縛り付けることになってしまう。

私が死んでも、徹には幸せになってほしい。
他にいい人を見付けて、私のことは思い出にしてほしい。

徹の幸せが、私の幸せだから。



1週間後、19歳の誕生日の日、容態が落ち着いた私は無菌室から通常の病室へ戻った。

その日の午後6時半、徹が面会に来てくれた。
/ 280ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp