第15章 初恋にさようなら
シュリと別れ、部屋に戻りテレビを付けると、偶然医学関連の番組がやっていた。
テーマは"白血病"だった。
何処かの病院の医師が、白血病の初期症状について説明していた。
目眩、発熱、痣が出来やすくなる…など。
他にもいくつかの初期症状が出るらしい。
「これって…シュリ、当てはまるじゃん。」
まさか、とは思いつつも、不安になった。
その医師の説明によると、急性白血病の場合、放置しておくと数日から数週間で死亡することもあるらしい。
数日…その言葉が俺の中の不安を駆り立てた。
「お前、今日は学校休んで病院に行け。」
翌朝、徹は私の顔を見るなりそう言った。
「え?なんで?」
「いいから。俺も一緒に行くし。」
確かに、最近目眩や微熱という症状はあるが、それだけで病院に行く必要があるのだろうか。
「でも…。」
「行くぞ。」
徹があまりにも真剣な顔で言うため、私は徹と共に市内の内科病院に行くことにした。
「あ、七瀬に今日は休むって連絡しなきゃ。」
「もうしといた。」
徹は端から、私を病院に連れて行く気だったようだ。