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〜Cafe myosotis〜

第9章 -1日の終わりに-(東峰/木吉)


「でも…たまに…なんか…
疲れちゃって…1人になりたくて…
でも、1人ぽっちもイヤで…
そしたら…
ココのカフェに気づいて、つい…」


そこまで話すと、
すみれはまた一口
ホットココアを飲んだ。


「変ですよね。
自分でもよくわからないんです。」


「変じゃないですよ。」


「え…?」


ずっと話していたすみれのことばを
遮ったのは旭だった。


「皆、そういう気持ちになるコト、
あると思います。オレだってなるし。」


「そうだな。いつも頑張ってるんだから、たまには1人になって、
ボーッとするのもいいんじゃないか?」


木吉も旭のことばに頷きながら、話す。


「そういう時は、
いつでもココに来ればいいさ。
いつでもオレたちがいるから。な?」


木吉と旭はお互いに頷いて、
二カッと笑いながら、
すみれを見つめた。


「…‼︎ありがとうございます。」


すみれは安心して嬉しそうに
2人を見てお礼を言った。


「もっとラフな格好で来てもいいけどな。」


「えっ⁈」


ほんわかした空気の中での
突然の木吉のことばに、
すみれはまたポカンとしてしまう。


「さっき旭さんも言ってたけど、スッピンのそういうラフな格好のほうが、
なんかドキッとして可愛いし。」


「お、おい‼︎
オレはそこまで言ってないって…」


「ん?旭さんはすみれさんに
ドキッとしなかったのか?」


またしても木吉の天然炸裂だ。


「ふふ…ありがとうございます。
じゃあ、今度からも遠慮なく、
どスッピンで来ちゃいますね。
あ、でも、ちゃんとメイクして、
キレイなお洋服で来ようかな…」


悪戯っ子のように、
すみれは木吉の天然ボケに乗っかり、
少し恥ずかしい気持ちを誤魔化した。


「そ…それはそれで…」


モゴモゴと何かを言おうとする旭…


「またドキッとしちゃいそうだな。」


旭のことばを木吉が引き継ぐ。


「えっ⁈」


すみれはもう恥ずかしさを
誤魔化しきれず、
真っ赤になってしまい、
ドキドキがおさまらない。


でも、なぜだか気持ちは穏やかで、
すみれは今日はゆっくり眠れる…
そう思った。




明日もまた頑張ろう…と。






---End---


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