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〜Cafe myosotis〜

第7章 -仕事とドジと喧嘩とあなた-(東峰/菅原/澤村)


「ははっ…ただの大地のヤキモチかぁ。」


菅原がニヤリとからかうように大地を見る。


「そ…そんなんじゃ‼︎」


珍しく大地が言い淀むとまた旭が聞く。


「じゃあ、電車は?」


「いや…すみれ、ボーッとしてるし、
痴漢とか遭いやすいから心配だし…
って、おまえら何言わすんだよ⁉︎」


さすがの大地も慌て始め、
すみれはポカンとして、
3人の様子を見ていた。


「ははっ…!
大地は心配性のお父さんみたいだなぁ。」


菅原がクスクス笑いながら言うと、
旭も続けて言う。


「ほんとほんと!スガ、
すみれさんの彼氏に立候補したのは、
失敗だったな!」


「おいっ‼︎あ…旭…‼︎」


顔面蒼白の菅原は咄嗟に旭を見た。


「彼氏に立候補…?
ス〜ガ〜?どういうことだ?」


「ちょっ…大地⁈
冗談に決まってるでしょ?」


今日1番の大地のブラックスマイルに
すみれは慌てて
大地の腕をギュッと押さえるが、
大地にはすみれの声は届いていない。


「そういえば、オレが店に来た時、
旭もすみれの手握ってたよな?」


「ひぃぃっ⁉︎」


大地はブラックスマイルのまま、
今度は旭を見つめる。


「ちょっ…大地、それも…」


「すみれは黙って‼︎
おまえはココで仕事片付けてろ?」


そう言って、大地は立ち上がる。


「なぁ?スガ?旭?
積もる話もあるし、裏行かないか?」


「「(げっ‼︎ヤバイ‼︎大地がキレる‼︎)」」


菅原と旭はそぉっと後ずさるが、
カウンターに入ってきた大地に
首根っこを掴まれてしまう。


「よーし‼︎
久々にじーっくり話そうな!」


「だ…大地‼︎落ち着けって!」


「そうだよ、大地‼︎誤解だって…」


「うんうん。話は後で聞こうかー。」


そのまま3人は裏へ行ってしまい、
すみれは1人取り残されてしまった。


「ど…どうしよう…」


困り果てるすみれだったが、
菅原と旭に話を聞いてもらい、
大地とも仲直りができて、
すみれの表情は、
店に来た時とは別人のように
スッキリしていた。


はてさて、すみれは良しとして…
菅原と旭の運命やいかに…?



---End---


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