第1章 メリークリスマス...N
『いらっしゃいませー!
クリスマスケーキのご予約
受け付けてます!』
100%の笑顔で客引きをする
彼女と対照的に
自分でもわかるくらい
ヘタクソな笑顔で配る俺
彼女の方はすぐに配り終わった
『もらいますね
あと少し頑張りましょう!』
俺がなかなか配り終わらないのに
嫌な顔1つしないでまた手伝ってくれる
それは夜になって更に気温が
下がっても変わらなかった
そんな彼女に惹かれた
星空の下にサンタの格好して
普通だったら寒いから嫌なはずなのに
このままでいたかった
閉店時間になって片付けを終えた
「そーだ!真由ちゃん!
ご飯食べて行って!」
母の誘いがあり一緒に食べることに
なった