第1章 メリークリスマス...N
なんて言えばいいか
わからなくて
「二宮和也です」
とだけ伝えた
開店してからはクリスマスの
1週間前でも予約の客やらで
普段より混んでいた
夕方になって
「和ー
ビラ配りしてきてー」
そう言われ店の前でクリスマスケーキの
予約受付のビラ配りをさせられていた
しばらくして
『私もお手伝いしていいですか?』
と一向に減らないビラを見てなのか
店の中にいた女の子が出てきた
「いいですよ
外寒いですから」
『2人でパパッと終わらせて
中入りませんか?』
そう言い終わらない内に俺の手から
半分とって配り始めてしまった