第1章 メリークリスマス...N
サンタのままとかコートないとか
雪が降ってるとか関係なかった
なんで昨日気づかなかったんだろう
昨日の別れ際
『和也さん』
「なに?」
『ありがとうございました』
いきなり言った彼女に
「いつものことじゃないですか」
と返した
よく考えれば*ました*はおかしい
まだ2日あるのに...
「すいません」
と人混みをかきわけていつも2人で
ゆっくり歩いた道を夢中で走り
続けた
連絡先だって知らない
なにより大切な事を
何も伝えてない
このままじゃ終われないし
確実に後悔する
だから...
会いたい