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short story

第1章 メリークリスマス...N


家の前の道を
積もった雪のせいで
スーツケースを上手く押せてない
人がいた

「真由!」

気づいたら叫んでいた

驚いた表情の真由が振り返った

『和也さん...!
今名前...!
あれ?お店は?
サンタさんのままだし...
どうしてここに?』

頭にハテナマークが浮かんでいる

「クリスマスまだ終わってないし
店すごい混んでるんですけど」

『あっ...ごめんなさい
実は私...』

「俺に何も言わないし」

『それもごめんなさい』

嫌味しか言えない
ぎゅっと拳を握りしめた
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