第1章 誕生日の彼
飛雄くんに全部言ってみよう
私の気持ち
それで嫌われてもいい
好きな気持ちに嘘なんてつきたくない
飛雄くんが謝ってきた
「きっと、月島くんと話してたからだよね?」
飛雄くんは頷いた
本当のことを言おう
「月島くんにはね、今日のことを相談してたんだ。飛雄くんに内緒で誕生日を祝おうとしてたんだけど…。」
影山
「……」
「本当に大丈夫かな?って思って、月島くんに聞いてみたんだよ。するとね、月島くんが飛雄くんなら喜んでくれるって言ってくれたの!」
影山
「……なんか、恥ずい……。」
そう言って、顔を背けた飛雄くん
耳まで真っ赤だった
「朝もね、いつもより早く起きて、誰よりも早く飛雄くんに会って、おめでとって言いたかったんだけど、上手くいかなかったや……」
思わず、苦笑いしてしまう
話し込んでると、家に着いた
「さ、上がって。」
リビングに通した
リビングは連日、徹夜で用意した飾りを飾っている途中
「ごめんね。まだ途中なんだ…。」
影山
「いや、俺も手伝う。」
飛雄くんは黙々と手伝ってくれた
私は、キッチンで料理を作る
もちろん飛雄くんの好きなポークカレー温玉のせ
加えて、ケーキも同時進行で作る
ようやく全ての用意が整った
「飛雄くん、はい、これ。」
影山
「俺もっスか?」
「一緒に鳴らそ!」
2人で同時にクラッカーを鳴らした
「誕生日、おめでとう!」
影山
「あざっス‼︎」
その後一緒にご飯を食べて、ケーキも食べた