第1章 誕生日の彼
キスされた
飛雄に
自分でもわかるくらい顔が熱くなってく
飛雄に見られるのが恥ずかしくて、飛雄の胸に顔を埋めた
「今、絶対顔見ないで!すっごく、恥ずかしい‼︎」
影山
「…」
「普通、こういうのは先輩がリードするもんじゃないの⁉︎」
私が飛雄の胸から離れると、飛雄の顔がニヤついてた
影山
「あれ?先輩と後輩の前に、彼氏と彼女って言ってたの誰でしたっけ?」
揚げ足取られた
「飛雄のいじわる……」
影山
「何とでも言っとけ…」
飛雄にまた抱きしめられた
温かい…連日の徹夜のせいですっごく眠くなってきた
影山
「。」
「なぁに?」
眠くて眠くてたまらない
影山
「部屋、行くか?」
「どっちでも、いいよ〜」
影山
「じゃあ、行くぞ。」
急な浮遊感
「とびお?」
気付けばお姫様だっこされていた
影山
「気付いてないと思ったのかよ。眠いんだろ、寝てろ。ボゲェ…」
「連日の徹夜でさすがに眠い、かな?」
影山
「部屋まで運んでやるから。」
「ありがと。」