第3章 〜特別〜
屋敷で着物に着替えさせてもらって、街に出た後、どうやら私ははしゃぎ過ぎたらしい。
今は何時の間にか逸れてしまった白哉の霊圧を探っていた。
けれど、知らない気配を複数感じて、目を開く。
そこには、知らない男の人が三人。
私を囲むように立っていた。
「姉ちゃん今一人か?」
「お前恐ろしく美人だな」
「俺らと良いことしねぇかぁ?」
黙って目を見ると、何処と無く濁った瞳。
合わせていたくなくて、目を逸らすと、ぱしっと右腕を掴まれて。
「そんな素っ気ない顔すんなよ」
「優しくしてやるから」
近付いてくる彼らに、吐き気がした。
違う。
彼等とは、違う。
触れた手から感じる温もりも、合わせた瞳から感じる暖かさも。
何がこんなにも違う?
分からない。