第12章 〜化身〜
予想通り三番隊の手伝いを地獄蝶にて言いつけられた私は、溜息を吐く。
昨日のあの状態を見ても、次の日には動けるだろうと予測されているのが気に入らない。
彼はどうも、一週間の期限内に私に時間を与える事をしたく無いようだった。
時間が無いなら作ればいい。
こんな私の本質は、理解されていない様だけれど。
取り敢えず先に五番隊に足を向けた私は、自分の所為だと涙を流して謝る桃を宥め、本来隊長にしか出来ない書類の山を半刻程で片付けた。
そう時間が掛からなかったのは、桃が真面目なお陰だろう。
本当に難しい内容の物しか、残されていなかったから。
そして、まだ悄気ている桃に後でまた来ると言い置いて、三番隊へ向かったのだった。