第11章 〜予兆〜
夕暮時になって朽木の屋敷に戻る。
何故か夜一も一緒に。
そうすれば、霊圧を探ったらしい白哉が出てきて、夜一に絶対零度の視線を向けた。
「なんじゃ、白哉坊。儂が一緒で嬉しいか?」
「どう捉えればそう見える。貴様は二番隊にでも行けば良かろう」
「良いでは無いか。ルキアと一護もおるのじゃろう?」
「…ルキアは兎も角、あれは勝手に居着いているだけだ」
「ならば儂も勝手に居着くとしようかの」
飄々と交わす夜一に、白哉は諦めたように口を閉じた。
今日は騒がしい夜になりそうだ。
「あ、玲さん。戻って来たのか」
ルキアの寝室前を通り過ぎ様とすると、代行がきょとんと此方を見た。
「今日は白哉と寝る日だから」
さらりと事実のみを告げると。
代行は顔を真っ赤にしてわたわたと暴れ出す。
「今日は?!白哉と、寝る日?!」
勢いよく復唱する彼に私は首を傾げる。
何か変なこと言っただろうか。