第9章 〜修練〜
「やちるちゃん。私達、良いのかな」
「え〜あんなところ飛び込めないよ?」
気まず気に戦いを見守る桃に、やちるがこてんと首を傾げる。
「玲さんは、翼での攻撃を私達には向けませんでした。このゲームでの彼女の目的は戦意喪失。恐らく、彼女は其れを分かっているのでしょう」
「でしたら、彼方でお茶でも飲んでいましょうか」
七緒の分析に頷いて、卯ノ花が無傷のテーブルを指した。
いつの間にか皿が片付き、ティーセットが並んだテーブルに。
女性死神達は、複雑な気分で座ったのだった。
目の端で、桃、やちる、七緒と卯ノ花が戦線離脱したのを確認し、玲はテーブルの周囲に鏡門を張った。