• テキストサイズ

〜泡沫〜《BLEACH》

第9章 〜修練〜



「しゃらくせぇ!」


吼えた更木が飛び上がり、玲に斬りかかるも。

ひらりと躱されて、また壁を蹴った。

瞬間、冬獅郎と白哉が氷輪丸と千本桜を振るう。

氷の龍と桜の刃が同時に襲い掛かって、玲を覆った。

風と炎を纏って其処から逃れた彼女の肌は、僅かに切れて、死覇装の袖が凍っていた。

兆候は見えた。

僅かだが。

しかし、狛村が卍解し、黒縄天譴明王を顕現させると、玲が纏う空気が変わった。


「天照。顕現せずに扱える力、解放して」


その言葉と同時に。

虹色の渦が玲を包む。

氷輪丸の龍も、千本桜の刃も、斬りかかる更木も叩き落として。


「そんな攻撃じゃ届かないよ?」


挑発するように笑う玲の傷は、既に癒えていた。

/ 351ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp