• テキストサイズ

IOS(D.Gray-man)

第1章 聖なる夜に(神田夢)


「お疲れ様、長かったね。今回の任務…。」

色々予想外の出来事があったとはいえ、任務に出る前に"そんなに長くはならない"と言った手前、待たせてしまった事を申し訳なく思った神田は「待たせて悪かった。」と言った。

そして、シュリが持っている小さな袋に気が付いた。

「お前、何だそれ。」

「あ、これね!クリスマスプレゼント!」

渡された袋を見つめながら、神田はバツが悪そうに呟いた。

「…は、ない。」

「ん?なに?」

「俺は、プレゼントがない。今日がクリスマスだってことも、さっきコムイに言われて気付いた。」

次の瞬間、シュリは大爆笑した。

「な、何だよお前っ…。」

「いや、なんか、予想通りというか神田らしいというか…いいんだよ。こうして一緒にいてくれるだけで。」

微笑むシュリを見て、神田は顔が熱くなるのを感じた。

「あれ?神田顔赤いよ?」

「うるせえな黙れ。」

シュリから顔を反らし、神田は黙ってしまった。
/ 36ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp