• テキストサイズ

IOS(D.Gray-man)

第4章 オセロ(アレン夢)


だから、私が教えてあげる。
仲間として、最期に君にできること。

「アレン、は…間違ってる…そんなやり方じゃ…一生、だれからも…あいされないよ…っ。」

アレンの顔から笑みが消えた。

後は、君が考える事だよ。

私を愛してくれたなら、私の最期の言葉…きっと少しでも届くよね。

「…さようなら、シュリ。」

アレンが低く冷たい声でそう言って、手に強い力を込めた。

私の意識はそこで途絶えた。












心臓が止まったシュリを見つめた。

貴女は最期に、何かを訴えていた気がした。
貴女の最期の言葉には、その言葉以上の何かが含まれている気がした。

それが何かは、僕には分からない。

愛する人を自分の…自分だけのモノにしたいという気持ちは皆、同じではないのだろうか。

神田は自然とシュリの心を奪った。
僕にはそれができなかった。

僕はどうすれば良かったのだろう。

もう一度、動かなくなったシュリを見つめた。

「…でも貴女の最期の瞬間、貴女の目に映ったのは神田じゃない。僕だ…。」

僕は声を上げて笑った。
これ以上、何も考えたくなくて。

シュリ、貴女は永遠に僕のモノになったんですよ。
僕だけのモノに。

それで、いいんだ。
そう自分に言い聞かせて、冷たくなったシュリの唇にキスをした。












END.
/ 36ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp