第3章 記録にしないで(ラビ夢)
科学班の奴等と適当に挨拶を済ませ、コートの採寸をした。
「すぐに作るからね!」
科学班のジョニーがそう言って笑った。
「サンキュー。」
「ありがとう。」
幾度となく見てきた、シュリの営業スマイル。
美人のシュリに微笑まれて、ジョニーは頬を赤くした。
オレ達は再び部屋に戻った。
二日後。
「おはよう。」
オレ達が朝食をとっていると、黒髪ツインテールの女の子が声をかけてきた。
一昨日、葬儀中に誰かの棺の前で泣き崩れていた女の子だ。
「おはよう。」
シュリはニッコリと笑った。
「はよ。」
オレも挨拶を返し、女の子が着ている黒いコートを見て彼女もエクソシストなのだと察した。