第3章 記録にしないで(ラビ夢)
「私はリナリー。エクソシストよ。よろしくね。」
リナリー、と名乗った女の子は、オレ達よりも年下に見える。
例え何歳であろうと、イノセンスに選ばれたら戦うしかないのか。
戦争に犠牲は付き物だ。
いつの世もそれは変わらない。
「私はシュリよ、よろしくね。」
「オレはラビ。よろしく。」
リナリーと雑談をしながら食事をしていると、一人の男が声をかけてきた。
あいつは確か、科学班班長のリーバーだ。
「シュリ、ラビ、10分で飯食って司令室に来てくれー。」
その言葉が何を意味しているかはすぐにわかった。
「任務みたいね。」
「そうだな。」
オレ達は急いで飯を食べた。
席を立とうとしたオレ達に、リナリーが言った。
「気をつけてね。行ってらっしゃい。」