第3章 記録にしないで(ラビ夢)
行為が終わると、シュリはすぐにスイッチを切り替えて身嗜みを整えた。
「ラビも早く服着なさいよ。じじいが戻ってくるよ。」
「へいへい。」
服を着ながら、虚無感に襲われる。
オレがいくら「愛してる。」と言っても、シュリは絶対に何も言わない。
行為後は必ずその虚しさに襲われると解ってはいても、シュリを求めてしまう。
そこにじじいが戻ってきた。
「二人とも、科学班の奴等が呼んでおったぞ。」
「えー、めんどくさ。何かしら。」
「何でもコートの採寸をしたいとかなんとか…。」
「そんなん適当でいいのになー。」
ぶつぶつと文句をたらしながら、オレ達は科学班室へ向かった。