第2章 黒のキミに愛されて(ティキ夢)
どうしたら、シュリの気持ちを惹き付けられる?
どうしたら、シュリをオレだけのモノにできる?
「…シュリ。」
「んー?なにー?」
化粧を落とすシュリに話しかける。
こちらに見向きもせず、返事だけが返ってくる。
「オレ、お前のこともう要らねえわ。」
なんとなく、突き放してみた。
いつもオレばかり必死なのも癪だから。
すると、シュリは化粧を落としてオレの目の前に来た。
「なんで?」
「オレ一人いなくなった所でお前には他にも男いるだろ?」
わざと、挑発的な言葉を投げかける。
シュリは無表情になった。
「…ティキは私のモノだよ。」
「なんでお前に決められなきゃいけねーの?」
「私の許可なく私から離れるなんて許されないよ?」
「はっ…いつも自由気儘にやってるお前が言えるセリフか?」
「私のモノをどうするかは私が決めること。」
「どんだけ勝手なんだよ。」
すると、シュリの小さな手がオレの首を掴んだ。
「要らない、なんて許さない。」