第1章 『近くて遠い』
料理が美味しかったからお酒も飲みたかったけど、そこは運転があるから我慢して。
その分、デザートまで平らげて満腹!!
「いやー、マジくるしいんだけど?」
「私もー!もう入らない」
「っていうかさ?マイコが全部食べるなんて珍しくない?」
「うん、だっておいしかったから」
「そっか、よかった。またこここよーね?」
二人の約束がまたひとつ増えて嬉しかった。
向き合ったまま後ろに手をついてお互い仰け反って座っていた。
人は美味しい物で満腹になると口数が減るらしい。
観光みたいなことは出来ないけど、美味しいもの食べてドライブして。
帰りがけに車中から夕焼けも見れたし。
そこそこ楽しめた俺たちはホテルに戻った。