第3章 お世話係になりました?
「その自身はどこから来るの?プラス思考なところもお父さんそっくりだわー…」
今度はお母さんがため息をつく。
ま!今は恋愛うんぬんより
学問に集中したいだけ。
時間が経てば自然と私も
恋愛をしていく……と思う。
『とにかく!私は海外になんて行かない。ここに残って一人暮らしする』
「それはダメよ!」
『どうして?』
「こーんなに可愛い愛娘に一人暮らしなんかさせたら サメさんに食べられちゃうわ!」
『サ…サメ?狼ではなく?』
「狼さんはとっても一途なのよ」
そ…そうですか。
どうして動物の知識を他に
生かせなかったのかな?
やっぱりバカなんだね。
「さあまり 観念してお母さんと海外に行きましょ!楽しいわよ〜?」
『お断りします』
「なんでぇえ!?」
とうとう泣き出してしまった
お母さん。
いい歳して恥ずかしい。
お父さんも天国で笑ってるよ。
〝 プルルルル… 〟
『お母さんでん……出れないね。代わりに出てくるから その間に泣きやんどいて』
「うぅ…グスッ…はーい…」
どっちが母親なんだか
よく分からなくなってきた。
私はイスから立ち上がり
電話を手にとった。