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Forbidden love

第10章 憎悪



"レオは"

その言葉を聞きアヤトの顔は忽ち強張る

「ふざけんな!!てめぇ....まさか....」

祥匙は鋭い目でアヤトを睨み返す

「あぁ。私はレオの軍勢が負けると分かっていた。はじめからな」


冷酷で残酷....そうだ、この男は昔からこうゆう奴だった

こいつはわざとレオを....


「ふざけんな!!!」

アヤトは殴りかかろうとする

しかし、使い魔達がそれを阻止し、アヤトを抑えつける

「触んな!!離せ!!」

彼の目は憎悪と殺意に溢れていた



ーーレオは....俺があのアバズレ女に仕置を受けて、湖に落とされた時....

初めて助けてくれた....味方になってくれた奴だった

あいつは....レオは誰よりもこの家の為に任務に励んでた....

レナをあずける時も....



ーー....あの子には出来る限りの幸せは与えてやりたい
お前達もそれだけは知っておいてくれ

レナを頼んだ....ッ....ーー

あの言葉に偽りはない

なのに....なのに....こいつは!!


祥匙は椅子から立ち上がる

「お前にだけ教えてやろう。

ラルク家は昔から、多くの戦争を繰り返してきた。無意味と言えるほどにな

そして、今再びその連鎖は繰り返されている....

だが、それを指揮しているのはこの私だ」

「!」

こいつは何がしたいんだ、アヤトは怒りと共に驚きをみせる

「....お前、何を考えてやがる」

祥匙は満月を見て、豊満な笑みを浮かべる

「私の望みはずっと昔から変わっていない」

彼は手で満月を掴むように手を広げる


私が欲しいのは....カールハインツの首....

王の座だけだーーーー

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