第6章 籠の中
「レイジ様。
レナお嬢様が見つかりました」
「!」
執事の言葉に一同は驚く
「やっと、見つかったのか....あのバカ」
アヤトはほっと溜息を漏らす
「それで、彼女は!?」
「どうやら、森で無神ルキ様が保護なさっていたようで、今は無神家の屋敷で安静にしていらっしゃるそうです」
「無神.... 」
寝転がっていたシュウはその名を聞いて目を開ける
「チッ…あいつらか
変な奴等に捕まりやがって」
「へぇ〜、王子様は無神ルキだったんだーんふっ♪」
「ライトいい加減になさい....
とにかく、彼女が無事でよかった....
すぐに迎えに行きます。一応彼等にも御礼の一つくらい必要でしょう」
レイジは直ぐに車を出すように仕向ける
しかし....
「申し訳ございませんレイジ様。
先程、レナお嬢様のお迎えにはご主人様直々に向かわれました」
「お父上が!?」
「どうゆうことだ?」
執事は少し言いにくそうに口を開ける
「実は....ーーー」
「!!」
執事の口から出た言葉は、その場に居たもの全員を硬直させた