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Forbidden love

第5章 無知



「なにがあったのですかッ!!」

「ちょっと、レイジ落ち着いて!」

逆巻家ではレナが消えた事で大問題になっていた

彼等は使い魔に呼ばれ屋敷に戻ってきた

レイジはリビングに寝転ぶシュウに怒鳴りつける

「貴方が居ながら何をやっているのですか!

レナが行方不明など、レオ様達に知れたら....」

「はぁ....別に厄災が消えて良かったじゃないか」

ドンッ!

レイジはシュウの胸ぐらを掴む

「おい。離せ」

「貴方は、あの人が我々一族にとってどんな人物か分かっているのですか!!」


すると、シュウは1つ舌打ちをして起き上がる

「....それはこっちの台詞だ。
お前らもちゃんと知ってんだろ。

アイツの血を手に入れた奴がこの家の当主になる力を手に出来る....

俺はその事をあいつに自覚させてやっただけだ」

「!」

「レナの奴にそのこと言ったのかよ」

アヤトも少し驚く

「遅かれ早かれだろ」


レナが血塗られた花嫁の1人であることはみんな知っていた

でも、その事について複雑な心境を持ち、納得出来ていないのはレナだけではなかった....


「とにかく....彼女の居場所を....」

レイジはそそくさと外に出て使い魔に指示を出す

「まぁ、この霧じゃあそう簡単には見つからないだろうね〜」

「それに、昔からレナってかくれんぼ得意だったよね。テディ」


「昔から....か」

スバルは壁にもたれ、雲にかかる赤い月を見上げる


吸ってしまえば....もう後には戻れない....



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