第5章 帰国子女は何を思う
リコ
「これでよし!!!しばらく安静にしていなさい!」
晴奈
「はい、リコ先輩ありがとうございます」
キレイに固定された脚を見て、隣に座っている先輩に言う。
リコ
「いいのよ、おかげですごい1on1見れたし!
新しいメニューも思いついたから!」
ニッコリと笑みを浮かべる。近くでその笑顔を見た小金井と水戸部しか気づいていないが、この笑みには悪い予感しかしない。
そんなこと今日初めてリコに会った晴奈は気付かず…
晴奈
「どんなメニューなんですか?」
リコ
「フフッ…それはね…」
小金井
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
カントクそれは日向とかに話してからにしよーよ!なっ?」
小金井は経験と勘を頼りに地獄のメニューを宣告される前にあえぎる。
小金井
「ほら、水戸部もそうした方がいいって!」
コクコクと普段の2倍速で首を振る。
水戸部先輩…声にした方がいいのでは?思ったが、これが水戸部先輩なんだな~と思いながら先輩たちの話を見ていた。