第1章 めりぃ・くりすます【うちはサスケ】
夢美の柔らかい唇を何度も味わってから、舌を絡ませた。
「…ふ…ぁっ…」
それに応えるように夢美の吐息が漏れる。
甘い声に、背筋がゾクゾクする。
舌を絡ませたまま夢美の胸をそっとなでると、ピクリと夢美の肩が震えるのがわかった。
服の上から優しく揉んでやると、彼女の吐息が一層甘くなる。
声が聞きたくて唇を離すと、どちらともわからない唾液が糸を引いた。
夢美の頬はピンクに染まり、目はトロンとしている。
乳首が勃ってきたことは、服の上からでもわかった。
「…夢美、エロい顔してるぜ」
「そ、そんなことないもん…」
恥ずかしがりの夢美は、普段素直なくせにセックスのときは天邪鬼になる。
それを崩していくのも、オレの楽しみのひとつだ。
「そうか?」
首筋に音を立てながらキスを落とすとそっと服の下から手を入れ、直に夢美の肌に触る。
胸は揉みながら、でも乳首には触らない。
ゆっくり、焦らず、時間をかける。
「あっ…ひゃぁん…」
耳にキスをしたとき、彼女はついに声を上げた。
オレは嬉しくて、わざと音を立てながら執拗に耳を舐める。
「あぁ…ダメ、サスケ…み、耳は…あぁぁん」
ピチャピチャという卑猥な音が耳からダイレクトに脳に伝わり、スイッチが入ってきたようだ。
もどかしそうに、夢美の手が小さく動く。
「ん?どうした?」
耳元で囁いてやると、夢美の身体がビクリと震えた。
「え…?えぇと…んぁっ!そ、その…」
顔を真っ赤にして、目を潤ませて言葉を詰まらせる。
わかるよ、お前の言いたいこと。
でも、お前の口から聞きたいんだ。
「なにか言いたいなら言えよ。言えたら、お前の望み通りにしてやる」
喋りながらも、胸への愛撫は疎かにしない。
緩急をつけて、気持ちを高ぶらせて。
「……っ!さ、さわって…ほしい、の…!」
思わず、口元がニヤけた。
「さわる?もうさわってるだろ」
「そ、そうだけど…そうじゃなくて…」
「ちゃんと言わなきゃわからないぜ?」
わかってるくせに、というような目線を送ってくるが、オレはそれだけ言ってかわす。
ほら、早く言ってくれ。
オレも早く、お前で満たされたいんだ。