第5章 せんこう、がんこう【後編】
「木兎さん……?」
……そんな色気ばっちりの顔で俺を見るな。
やめられなくなる。
そして、ゆっくりと赤葦の中に自身のを差し入れる。
指を入れた時の嫌悪感はもう、なくなっていた。それどころか赤葦は、変な快感すら感じてしまう。
「な、に………これっ……ふぁ……っ」
「うわ…きっつ……っ!」
背筋を伝う、この感覚。
……だけど、何故か嫌ではなかった。
中で擦れるのが分かると、赤葦は嬌声と共に腰を浮かせた。
知らない快感。
――でも、とても。
「き、もち……ぃいッ……」
「……お、ま…ッ…煽んなッッ……」
赤葦の言葉に、木兎は容赦なく腰を動かす。擦れる中がいやらしい音を立てて、それが2人の興奮を増幅させていた。