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HQBL * 猛 禽 類 の 想 う こ と
第5章 せんこう、がんこう【後編】
「――俺も、木兎さんが好きです、」
目を見て、真っ直ぐにそう言う赤葦の髪を、木兎はくしゃくしゃになでる。
そして、にんまりといつもの笑顔で笑ってみせた。
――9月中旬の少し冷えた風が吹く中、並んで歩く似たような影がふたつ。
けれど、いつもと違うのは繋がれた左手と右手。
それは、これから冷える季節とは正反対に、これからどんどん熱くなる――……
そんな予感がした。
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