第5章 せんこう、がんこう【後編】
*
「あ……ぁ……っ…………ん、んん……っ」
2人きりの部室に、赤葦のいやらしい声が響く。その声を耳に響かせながら、木兎は行為を続けていた。
じゅるじゅると音を立てながら、赤葦の起ち上がったものを口に含んで舐めあげる。その度、身体をびくつかせて声を上げる彼の姿が、とんでもなく可愛くて仕方がなかった。
「ふ、赤葦かわいい」
「言わ……ないでっ…くださ………んっ」
顔を真っ赤に染めながら乱れる赤葦を、木兎は見下ろす。その姿があまりにも綺麗で可愛くて、思わず笑みが零れた。
照れて言う彼の唇を塞ぎながら扱きを続けると、唇からかすかに声が漏れる。
「ぼ、くとさ……っ……俺、もうっ……」
身体を捩りながらビクビクさせている赤葦は、もう限界そうだった。彼のものをまた口に含んで舐めると、ひとたび嬌声をあげた。
「やぁっ……だ……木兎さんっ………」
「イっていいぞ、赤葦」
「あっ………んん、ぁ……っあぁ……っ木兎さ……っ………イ……くっ………!」