第2章 おまえとこれからも
俺の相棒で、一番信頼できる相手でもあって。
そして…………
「あーーー!!!もうっ!!なんなんだ俺!!!?」
そう言って頭を抱えながら自分の前を歩く木兎を、赤葦はいつもより冷たい目で見守る。
夏休みも、そろそろ終わり。
でもまだ夏は終わらないようで、30度を下回る日は未だにやってこない。
――まだ。まだだ。
お前とは、まだバレーやってられる。
悔いの残らぬ、3年最後の大会へ。
木兎は気合いを入れる意味を込めて、両手で自分の両頬をパン!と叩いた。
そして振り返り、後ろを歩いていた赤葦に声をかける。
「俺、まだ赤葦とバレーやってたい」
出来るならずっと。
していたいけれど。