第4章 ☆徳川家康☆ ~負けだよ~ /完結
くったりしている綾をきれいにしてあげようと身体を起こそうとすると…
『いや…、まだ離れないで…』
そう言って恥ずかしそうに首をかしげながら訴えてくる。
思いがけない行動にドキッとする。
『どうかしたの?』
『うん、、まだ、、家康のぬくもりを感じていたい、、、』
― 可愛いすぎでしょ
綾の肩の下に手を入れ、繋がったまま横抱きにする。
俺は髪を優しく撫でながら
『ただいま…』
改めて耳もとで囁いた。
『うん、お帰りなさい…
帰ってきてくれて、ありがとう』
そう言って、俺の首筋にちゅっと口づける。
それから、俺の鎖骨、喉…。
『誘ってる?』
くすぐったくて、されるがままの自分が恥ずかしくて綾のアゴを持ち上げ意地悪そうに笑う。
いつもなら恥ずかしがって否定してくるのに今日の綾は様子が違う。