第4章 ☆徳川家康☆ ~負けだよ~ /完結
『うっ…っ 、、、はぁ…はぁ… くっ』
俺は最期の一滴まで自身の欲望を受け止めてもらうべくゆっくりと腰を動かしそのまま綾を庇いながら倒れこんだ。
綾は肩で息をしながらも毎回 俺の頭を撫でてくれるこの瞬間がたまらなく好きだ。
国境の小さいいざこざを収めて帰ってきたのはつい先刻。
戦の時はいつも心配そうに微笑み、いってらっしゃいと送りだしてくれる。
帰って来れば、本当に嬉しそうに抱きつき
お帰りなさいと言ってくれる。
それは、小さい子供のようにそこに戻ってきた存在を掴まえて離したくないと身体で表現しているようだ。