第1章 ☆徳川家康☆ ~幸福な道~ /連載中
外で信長様と話していた綾が着替えの着物を持ってきてくれたが俺はまだ自身にいらついていた。
『まだ起きちゃだめじゃないですか』
珍しく綾が語気を強めて俺のうでを引く。
その拍子に体制を崩し俺たちは布団に倒れこんだ。
『あ!!・・家康さん。 大丈夫ですか!・・・』
そういわれ俺は恥ずかしさと力がでない自分にいらだち思わず声を荒げ。。。
『離せ!!』
こう言い放つ。
ハッとした顔で俺を見つめる綾の顔は悲しみに満ち溢れている。
『・・・ごめんなさい』
そう、声を震わせつぶやいて俯く綾。
綾はあの日自分が逃げたせいでこのような事態を引き起こしたとを気に病んでいるのは十分わかっていた。
だから今の俺の怪我も自分を責めているのだろう。
『違うから・・』
-あんたを責めているのではない