第1章 ☆徳川家康☆ ~幸福な道~ /連載中
持っている短刀の感覚がみるみる甦ってきた。
信長様の声に、目の焦点もあってくる。
奴等の足元に自身の刀を見つけると俺は一気に踏み込んだ。
―キン!!
大きな怒号と、喧騒が野山に響く。
味方の助けを借りて、次々と生け捕りにしていき光秀さんの部隊に引き渡す。
フッと奥の林へ見覚えのある背格好の男が逃げるのを捉えた。
―逃がすか!!
その時、、、
『きゃー!!』
綾の叫び声が聞こえた。
なぜこんなとこに、綾がいるのか全く理解できないが確かに聞き覚えがある綾の声。
俺は夢中で走った。
―綾!!
そう、心の中で叫んだ時 あいつが斬りかかるのが見えた。
―ドスッ
俺は峰打ちで大柄の男を薙ぎ倒す。
『くっ…こ、殺せ…』
『殺して、楽になんかさせないよ。
あんたには聞きたい事があるからね。』
『死ぬよりもっと酷い事してあげる』