第1章 ☆徳川家康☆ ~幸福な道~ /連載中
―翌日
綾と光秀さんが来るまで玄関で待つが昨日の今日で、、、お互いぎくしゃくする。
俺は懐に入れているあるものをいつだそうか、さっきからそればかり考えていた。
― らしくない
そう、決心して 無言で綾の前に包みを差し出す。
『これ、、耳飾り…?』
とたんに綾の顔が綻ぶ。
『嬉しい…ありがとうございます!
大切にします!!』
そう、胸の前で大事そうに押さえる綾をみて…俺は確かに心が温まるのを感じた。
『やればできるじゃないか』
一気に熱がさめる声がかかる。
『立ち聞きなんて、最低ですね』
にやにや笑う光秀さんの横をさっさと歩いて外に出ようとする。
『あ、行ってらっしゃい…』
立ち止まって、ムスっと
『行ってきます』
そうとう、不機嫌に応えたのに後ろから
『まるで、夫婦だな』
そう言われ、顔が熱くなるのを感じながら先で待つ家臣達と合流した。