第1章 ☆徳川家康☆ ~幸福な道~ /連載中
綾は毎日、毎日 いたる所へ出没しては楽しそうに手伝いをしている
板場に入ってはきゃあきゃあと楽しそうに料理をし庭に出ては庭師と楽しそうに会話をしていた。
『この花はなんと言うのですか、紅くて小さいけどすごく可愛い』
『綾様、こちらは寒椿と申します。雪の中でもすごくきれいに咲きますよ』
『丁寧にお世話されているのですね。とてもきれい』
『次に咲く時は綾様のお部屋からもみられるように移植しておきましょう』
俺にしかなつかないワサビさえも綾にはなついて大人しく手からえさをもらっている。
静かだったこの御殿がここのところにわかに華やいでいるのはこの人のせいだ・・・
・・・前はすごく静かだったのに。
そんな落ち着かない俺の生活をまたもや邪魔する客人がきた