第1章 ☆徳川家康☆ ~幸福な道~ /連載中
- まただ
綾は此処へ来てから何かと俺の周りにつきまとうようになった。
そのたびに冷たくあしらうのに性懲りもなく来る。
軍議を経て、自身の御殿に着こうかとしたとき 先を行く家臣が報告に来た。
『家康様、綾様が門のところでお出迎えしてくれてますよ』
- 何でいちいち報告に来るの。
- しかも、嬉しそうに
俺はその報告を受けいつもとは違う道を行く。
付き添いの家臣たちの戸惑っている顔を横目にスッと避けるように裏門へと向かった。
自室に戻り、深いため息がでる。
- あの人は一体何が目的なの。
来る日も来る日もめげずに俺に関わろうとしてくる
おとなしく時が過ぎるのを待てばいいのに、俺のように