第1章 ☆徳川家康☆ ~幸福な道~ /連載中
『お帰りなさいませ』
門番が出迎える。
家臣達に、安土城からの預かりの姫のため
丁重にもてなすように伝え俺は部屋に行こうとすると後ろから控え目な声がした。
『あの・・・家康さん』
『何。分からない事があれば側近にきいて』
『はい・・・』
『っあの・・・・』
『だから何』
『家康さん、この度は本当にありがとうございます。あの日助けて頂いた御礼もきちんとせずすみませんでした・・・』
『別に。これが仕事だから』
『あの!! あの、私 もう逃げたりしません』
『この時代で・・・、ここでちゃんとやっていきますから。だから どうぞ宜しくお願いします』
- 妙に力の入った決意表明なんだね
- 弱くて・・・一人で生きて行けないくせに
『俺、あんたと馴れ合う気ないから』