第1章 ☆徳川家康☆ ~幸福な道~ /連載中
小さい変な風呂敷を抱えた綾が遠慮がちに俺をみる
- 言いたいことがあるなら言えば
綾の転居はなるべく人目につかないようにするため俺が部屋へ迎えにいき裏門まで歩く。
隠密のはずだったのに。
偶然だと言い、流れるように綾の頭をなで安心するよう言い聞かせる秀吉さん。
-何その顔。安心しきって
まっていたぞと言い堂々と綾の腰に手を回し耳元で何かをささやいた政宗さん。
-何その顔。赤くなってる
本当に偶然 廊下から歩いてきた三成にかけよって話し込む綾
『うん、待ってるね。 三成くん』
-へえ、ずいぶんと仲が良いんだね
俺には申し訳なさそうな顔しかしてこないのに。
-胸がざわついていらいらするよ。