第4章 月日は過ぎて文化祭
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「うっそー!やっぱり彼女だったんだ……」
「えーショック……」
「ごめん。わたしもう帰るわ。」
「私もー」
「んじゃー俺らも」
みんなぞろぞろと外へ出ていく。
カラ「………………」
あれはあや子だった。なぜ顔を隠そうとしたのか分からないが、一松はあや子を俺の彼女と言った。ま、まさか…
カラ「す、すみません。あそこの席って…」
「ああ!お似合いのカップルでしたよね。彼女の方がずっと彼氏の方にベッタリでそれはもう見てて可愛かったですよ!」
カラ「そ、そう…ですか…」
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『一兄いいいい!!大丈夫だった?本当に大丈夫だった!?』
一「……クソ松殺す」
………やばい。猫カフェ邪魔されてお怒りモードだわ。これは何とかしなくては。
『あ!一兄!ほら!猫が!』
一「………………………………」
反応なし。うっへーーー!!なんかないかなんかないか……あ!
『い、一兄!おなか空かない?ほら、この間言ってた美味しいカフェがあるよ!行ってみよう!ね!ソフトクリームとかいっぱいあるよ?』
一「……………………行く」
……………ふぅ。