第4章 月日は過ぎて文化祭
『やばいよ。本気でやばいってこれ。』
一「…………なにが?」
何がって決まってるじゃん!これ絶対にバレるの時間の問題だって。
『………バレてる。少なくとも一兄の存在はバレてる。』
一「こーんなゴミの顔覚えているやつなんてだーれもいないって。」
こんの無自覚モテモテ野郎め!!まず七つ子ってだけでも注目されるのに、あの兄さんたちだよ!?知らないわけないでしょーが!!それにあなたは結構モテるんだよ!?知らないのかー!?
「一松くんってちょークールだよね!ほかの兄弟と何か違うっていうか。」
「そうそう!もーきゅんってなる!」
貴女のファンクラブあるの知らないでしょ!
「……ねぇ、あれって一松君じゃない?」
「えっ!?嘘!?きゃー!何でこんなところに!?」
「……ねぇ、あれもしかして彼女?」
「うっそ!?……妹だよ!!」
「でも、あの席って…カップル限定のところじゃん」
やっぱりいいいい!これはヤバイよヤバイ!カラ兄がここに来るのも時間の問題!?というか、このままだと女の子たちが来る!!
一「…やばいやばいやばやば~い…ひひっ。」
『え?』
カラ「おー!一松じゃないか。奇遇だな。お前も来てたのか?」
ぎゃぁぁぁぁーーーー!!さっそく演劇部の女子がカラ兄を投与してきた!!
カラ「おや?こちらの可愛いガールは………」
ひいいいいい!
一「俺の彼女に触んないでくんない?」
一兄が私を引き寄せた。
カラ「……………え……」
一「……はぁ。せっかくのデートが台無しなんだけど。ここの代金お前が払っておけよ」
カラ「ちょっ、待て!一松!」
そのまま外へと出る一兄。…………カラ兄ごめん!後でお金返すから!!!!!!!!